気付いたらスマホを触ってしまっているということはありませんか。
本書では、デジタル片付けの方法、取り戻した時間を何に使うか、ということがメインテーマです。
なぜスマホに依存してしまうか、どうしてSNSに夢中になるのか、というようなトピックスも交えながら紹介している本で、現代人の悩みのヒントになります。
ちなみに単行本「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する」(2019)が先に出版されており、それを改題・文庫化したのが本作「デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方」(2021)です。

内容と注目ポイント
デジタルミニマリズムとは
自分で厳選した一握りのツールの最適化を図り、オンラインで費やす時間をそれだけに集中して、ほかのものは惜しまず手放すようなテクノロジー利用の哲学。
本書の引用通りだと分かりにくいので簡単に言うと、最小限のデジタルツールのみを意識的に選択することですかね。
そしてその行為そのものが幸福感につながるという思考。
デジタル片付けの方法
➀30日間のリセット期間を定め、必ずしも必要ではないテクノロジーの利用を休止する
②30日間に楽しくてやりがいのある活動や行動を、新しく探したり再発見したりする
③休止期間が終わったら、休止していたテクノロジーを再導入する。その1つひとつについて、自分の生活にどのようなメリットがあるか、そのメリットを最大化するにはどのように利用すべきかを検討する
時間を何に使うか
一人で過ごす時間を持つ、いいねしない、趣味を取り戻す、SNSを消そう、といったことが挙げられています。
特に、「一人で過ごす時間を持つ」については、リンカーン大統領のように重大決断をした人物は一人の時間を大切にしていたという例を挙げて、誰にも邪魔されずに自分の考えに没頭することのメリットを紹介しています。
スマートフォンの出現によって”孤独の欠乏”が起きているというのが筆者の主張です。
孤独の欠乏とは、他社の思考のインプットに気をとられ、自分の思考のみと向き合う時間が限りなくゼロに近づいた状態のこと。
暇さえあればスマホを見ているようなライフスタイルでは孤独の欠乏は避けがたいです。
★試してみた
デジタル片付けは挫折、自分のスマホ使用量をアプリで知る
早速ですが、30日間のデジタル片付け自体は、やる気がしなくて試していません。
かわりに、自分のスマホ使用量を目視で確認してみることにしました。
「スマホ 触った回数 カウント」で検索してすぐ出てきた「ActionDash」というアプリを試してみました。

アプリを入れると、自分がスマホのロックを解除した回数、1回のロック解除につき何分使用したか、1日に何時間スマホを使用したか、中でもどのアプリで時間を使ったかということが分かります。
自分の傾向としては「Instagram」を触っている時間が長かったです。
リアルの友達との交流には全く使っていませんが、なんとなくいつも眺めている感じでした。



時間を何に使うか
趣味を取り戻す→編み物に挑戦
本書の中で、受け身の消費よりも体を動かす活動を優先しようという提案がありました。
その中でもまず、手仕事(手先の技術を生かした活動)を勧めています。
なぜなら手仕事は、スキルの入り込む余地のほとんどないデジタルな行動と対極にあるからです。
ということで、とりあえず何かハンドメイドをしてみようと思い、本屋のハンドメイドコーナーで探してみたところ、なんともおしゃれな編み物の本を見つけてしまいました。 (2022/7/20)

周りに教えてくれる人もいないのですが、編み物なんてできるのでしょうか。
練習で編んでみたら、何か得体のしれないものが完成


はやく麦わら帽子やかばんを編みたいのですが、初心者には遠い。
いつかたどり着くのでしょうか
ーto be continued
まとめ
あっさり言うと、スマホを触る時間が減って、生産的な時間(物質的に生産しちゃってる時間)が増えました。
何より、スマホを触っている時に、「この時間無駄だな」と興ざめして辞めるようになりました。

筆者
カル・ニューポート ジョージタウン大学准教授(コンピューター科学)。
学業や仕事の生産性を上げ充実した人生を送るためのアドバイスをブログ「Study Hacks」で行なっている。
著書は他にも『今いる場所で突き抜けろ! 』『大事なことに集中する』などがある。
出版社
早川書房(1945年)
東京に本社がある出版社。社員数83名(2022年現在)。
ミステリ・SF・ノンフィクションを中心に出版。
Amazonでの取り扱いジャンルは
英米文学/SF・ホラー・ファンタジー/ノンフィクション
翻訳本が多く、確かに今回のデジタルミニマリストも翻訳本でした。
関連図書
NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方
こちらは、スマホを非難しながら自然を賛美している本です。
今回のデジタル・ミニマリストと発想が似ていて、(スマホなんて置いて、)自然の中に身を置くことが心身に良い影響をもたらすということを科学的根拠を用いて説明しています。
なんとなく自然が良いことは分かるけど、科学によって裏付けされている効果があるというのがポイントです。




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